スッポンMPX®
水道配水用ポリエチレン管(JW−P)用 スッポンMPX®

スッポンMPX MP-P

構造図

断面図
耐震性
インコアなしで許容ひずみ6%以上(口径50~200)の耐震性を有し、想定される地震動に対し十分安全な継手です。
- 地震動レベル2で直線管(最低50m以上)の管ひずみは0.75%以下であり耐震計算上安全です。
- 地盤ひずみにより異形管部に作用する力は、ポリエチレン管にて吸収されほとんど伝達されないため、異形管部に必要な性能は水圧に対する接合強度で十分です。
- 護岸近傍における液状化地盤では、地盤拘束力が低減されるため管は地盤に追従せず、管路に与える影響は小さくなる為、必要な性能は水圧に対する接合強度で十分です。
接合強度
インコアなしの引張試験でタイプ1に要求されている接合強度を有しています。
- タイプ1とは接合強度が管体強度と同等以上のものです。
- 「水道配水用ポリエチレン管・継手に関する調査報告書」(日本水道協会)では管体強度を算出する引張降伏強さを19MPaとしています。
- 英国の水道工業団体の企画(WIS 4-24-0:1998)タイプ1の引用で、タイプ1は接合強度が管体強度と同等以上のものと定めています。
施工性・再施工性
- インコア挿入、滑剤塗布のわずらわしさがありません。
- 継手を分解せずにボルト・ナットを緩め、開放ナットを使用することで管と継手の分解が容易に行えます。
- 当て締め方式によりトルクレンチは不要で、締付完了を目視で確認できます。
- 接合管を引き込まないため、攻め配管(結び配管)での作業が容易に行えます。
水密性
- スッポンMPX®パッキンは低締付トルクでも十分な水密性を発揮しインコアを必要としません。
- 離脱力が作用した場合でも水密性を阻害しません。
性能
性能試験項目 | 目的 | 試験条件 | 試験結果 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
50 | 75 | 100 | 150 | 200 | |||
引張試験 | 接合強度が管体強度と同等以上であることを確認 | 無圧、管温20±15℃ | |||||
引抜性試験 | 長時間引抜外力が作用した場合でも接合強度が確保されていることを確認 | 静荷重(1時間) 無圧 20±15℃ 1時間後の管ひずみを測定 (参考) |
11.3kN 4.2% (22℃) |
22.7kN 4.2% (23℃) |
43.9kN 4.3% (22℃) |
91.0kN 4.2% (23℃) |
175.1kN 3.5% (23℃) |
結果 | 抜け出しその他欠点無し | ||||||
扁平試験 | 管路に扁平が加わった場合の接合部の耐圧性を確認 | 接合部端面より 30ミリ、30%扁平、 2.5MPa(2分間) |
水漏れ無し | ||||
曲げ水圧試験 | 管路に曲げが加わった場合の接合部の耐圧を確認 |
1受口22.5度 2.5MPa(2分間) |
漏れ破損その他欠点無し | ||||
負圧性試験 | 管路に吸い込みその他欠点がないことを確認 | -54kPa(2分間) | 吸込みその他欠点無し | ||||
耐圧性試験 | 管路の接合部の耐水圧を測定 | 2.5MPa(2分間) | 漏れ変形破損その他欠点無し | ||||
破壊水圧強さ試験 | 管路の接合部が規定水圧以上の破壊水圧に耐える事を確認 | 管温20±15℃ 4MPa以上 |
4.8MPaで 管破壊接合 部欠点無し |
4.7MPaで 管破壊接合 部欠点無し |
4.6MPaで 管破壊接合 部欠点無し |
4.6MPaで 管破壊接合 部欠点無し |
4.2MPaで 管破壊接合 部欠点無し |

引抜試験

曲げ水圧試験

破壊水圧強さ試験

扁平試験